ソロキャンプのすすぬ

バイクとキャンプと時々ヨメ

今日の4、今日の8

教科書が読めない人が一定数いるらしい。

https://toyokeizai.net/articles/-/300847?display=b

ニコニコ動画YouTubeなどの動画共有サービスが一世風靡したのは何年前になるだろう。

十五〜六年前、西暦でいうと2003年頃はまだ2ch全盛期だった気がするし、05年頃からニコニコ動画が面白いぞとザワザワし始め、そこから数年であっという間に動画共有が一般大衆化されたように感じる。

気付いたら2ちゃんねるが本当に閉鎖されていたり今日の4や今日の8といった謎のパスワードを解く事もなくなってしまった。

昔は良かったなんて言うつもりは無いし、今の方がインターネットは明らかに健全になっているのだが、誰もが好きに書き込める環境が整ってしまったことで文章を理解するのが苦手な人達まで個人の意見を発信するようになったと思う。

おそらく冒頭の教科書が読めない人というのは昔からそれほど割合自体は変わっておらず、分布しているエリアが異なっただけなのではないだろうか。

昔はテキストでのコミュニケーションが苦手な人はインターネットから自動的に排他されていたので顕在化されることは無かったが、今や人類みなインターネット時代である。

大人も、子供も、おねーさんも、全員がインターネットに繋がっている。

そしてそのインターネットは文章が読めなくても楽しめるエンターテイメントが満載なのだ。

半年ROMれと罵られることもなければ、ROMっているだけで十分に楽しいのが今のインターネットなのである。

言いかえれば、みんなで集まって楽しいことをやっていた側(文章が読めるタイプ)は、今や表現者として楽しませる側に回り、インターネットに関われなかった側(文章が読めないタイプ)がリスナーに回ったということではないだろうか。

そこで、一つの問題が発生する。

これまで決して表に出ることが無かったリスナーの声が、なんのフィルターを通すことなく無編集で発信されるようになったのだ。

そりゃあ目立ちます。これまでネット上でしのぎを削ってきた人達の中に、いきなり無課金アバターが乱入してくるようなものだ。

これが悪いということではなく、今はもうそういう世の中になったということだ。

嘘を嘘であると見抜ける人でないと、なんてもはや言ってられないのである。

インターネットは黎明期を超え、成長期を過ぎ、今は成熟期に入った。いや、またまだ成長期の真っ只中かも知れないのである。

これからのインターネットがどこまで進化するのか今から楽しみだ。